ルナリア (別名: 合田草・小判草・マネープラント) の育て方 

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アブラナ科 ルナリア属 ・形態‥二年草 ・学名‥Lunaria annua ・別名‥合田草、マネープラント、 

 小判草、銀扇草 ・原産地‥南ヨーロッパ ・草丈‥40~100㎝ ・種まき‥春、秋 ・開花‥5~6月

 

ルナリアの特色など 開花は5~6月。花姿は赤紫色で菜の花の形状。実をドライフラワーにすると種の仕切り膜が、小判や半月のような形をしている。真珠貝のような光沢があり、陽にかざすとにキラキラと輝いて見え、とても美しい。ゴウダソウ(合田草)の和名は、20世紀初頭、この種をフランスから日本に持ち帰った大学教授の合田清氏の名前に由来している。

 

の直まきと場所 3~4月頃、適温は15℃位。寒さに強いが暑さには弱いので、夏には西日や直射日光を避け風通しの良い涼しい所、木の下などにパラパラと蒔いて薄く土を被せる。耐暑性は弱く25℃以上になると成長が止まってしまう。耐寒性は非常に強くマイナス6℃程度まで耐えるので、特に冬の防寒対策は必要ない。ルナリアはある程度の大きさに生長した後、寒さに当たらないと花芽が形成されない性質がある。開花は翌春の5~6月頃。秋の種蒔は翌々年の開花となるのでの直まきがお勧め。

 

肥料と害虫防除 やせ地でも良く育つので、肥料を多く与える必要はないが、発芽して間もない頃、本葉の茎がしっかりしてきたら、1000~2000倍くらいに薄めた液体肥料を月に1回ほど与える。後は化成肥料を少々。特に緩効性肥料のマグアンプKの中粒を根元にすき込むと良い。アブラムシ、ヨトウムシ、コナガなどの害虫防除には、オルトラン顆粒などを根元に散布しておく。

 

ポット蒔きの場合の植替え時期と用土 ポット蒔きの利点は、好きな場所や器に植えられることでしょうか。4㎝位のポットに2・3粒を蒔き(小さめのポットは根が早く底に回って成長が促される)軒下の日の差すところに置く。生育期間が長いので苗がしっかりしてきたら、プランターや大鉢・庭に移植する。植替えの適期は6月、本葉が3~4枚位になった頃。(真夏の植替えは苗を著しく弱らせる上に根付き難いので避ける)。苗は直根性で移植を嫌うので、根を傷めないように丁寧に扱う。根付くまで半日陰になる軒下に置き、水やりは乾燥しない程度、しかも根腐れをおこさない程度に。植換え用土用度は水はけの良い土を。水はけさえよければ特に土質は選ばない。鉢植えの場合は、鉢底用の軽石を敷いて、赤玉土小粒8:腐葉土2の割合で。弱酸性の土を好むので、植込む前に予め苦土石灰を少量混ぜる。

 

採種とドライフラワー 種をとる分は、さやや茎が茶色になり、枯れた状態になってから採取する。そのままにしておくと、さやがはじけ、条件の良い所に飛んだ種は発芽・生育し、開花する。

ライフラワーは、茶色になる少し前に、まだ少し緑色が残った状態で刈り取り、風の当たる軒下もしくは室内で茶色になるまで吊るしておく。両側のさやと種をとると、真ん中に薄い幕が残る。銀色に輝く団扇のようとか、小判のよう、金魚すくいの網のようと形容する人がいて、これが大変美しい。是非一度お試しください。

 

参考:マグアンプKの特色 成分割合はP:6・P:40・K:6・Mg;15。リン酸が多いので花や実を多くつけたい時に使うと効果的。肥料成分の溶出は、温度の影響を受けにくく、雨や潅水による成分の流亡も少ないため、肥料焼けや根痛みの心配が少ない。水に溶けずクエン酸に溶ける「ク溶性」の特徴を持っていて、植物の根が出す「根酸」によって溶けるので、植物が必要な分だけ栄養分として補給することができる。それ故、中粒(肥効約半年~1年間)や大粒(肥効約2年間)は「元肥」として、植付け時や植替えの時に土に混ぜて使う。小粒(肥効約3ヶ月間)は「置肥」として上から追肥する。おすすめではあるが、少々高価でもある。