台風19号の教訓

台風19号の洪水・氾濫は目を覆うほどの酷さで、被災された方々の苦難・無念は想像もつきません。ここで思い起こされるのが、「コンクリートから人へ」という民主党の主張により凍結・廃止された八ツ場ダム・スーパー堤防のことです。八ツ場ダムは民主党政権時代、無駄な事業として凍結され、後に自民党政権によって完成されました。今回の豪雨で利根川が決壊・氾濫しなかった一つの要因にこのダムが完成していたことがあげられます。台風の2週間前に完成し、試験的に貯水を始めたばかりでしたが、台風の大雨ですぐに満水になりました。それだけ下流に流れる水が減り、氾濫防止に役立ったのです。

また当時、堤防の強化プロジェクトを、「無駄使い・不要事業」と判定し事業計画を廃止に追い込んだのは誰かも検証は必要でしょう。

《「スーパー堤防」がなぜ廃止になったか、議事録から追ってみよう》 というブログがある。

https://blog.wktk.co.jp/ja/entry/2015/09/11/super-teibou-shiwake

主犯は長妻昭、寺田学緒方林太郎などの各氏だったようだ。

 なお首都圏の洪水被害が、降水量の割にはひどくならなかったのは、後の自民党政権が「スーパー堤防」事業を復活し、首都圏の大河川の堤防を補強してきたことも、一因でしょう。